フルリフォーム


将来、介護が必要になった場合【食事・入浴・排泄】の介助が重要となります。

 

この3つの自立やケアがうまくいけば介護される方のQOL(生活の質)は向上します。

 

特に排泄ケアは重要で、うまくいかなければ徘徊や暴力につながることもありますが、逆に排泄ケアがうまくいけば、その他の事もうまくいくことがあります。

POINT


●リビング~寝室~トイレの動線をできるだけ隣接させます。

 

⇒トイレが4m以上離れると遠いと感じるようになります。

 

夜間のトイレも増えるので利便性を高める必要があります。

 

リビングと寝室を隣接させることにより、コミュニケーションがとりやすく、孤独感も解消します。


●寝室は8帖(3600×3600)以上とし、開口部は両引きや連動建具を使用し、広い開口幅を確保する。

 

⇒車椅子の場合、8帖以上必要。広い開口部を確保し、介助作業をしやすくしておく。


●床の段差を無くして、滑りにくい床材を使用する

 

⇒◎防滑機能のあるフローリング、タイルカーペット、クッションフロア △フロアタイル ×ワックス使用のフローリング

 

マンションの場合、床をフラットにするのは難しいかと思います。

 

廊下と水回りスペースに大きな段差がある場合、(必要な場合は)手すりで対応して下さい。大きな段差より小さな段差の方がつまずきやすいので注意して下さい。


●建具は引き戸にし、有効開口寸法を850~900以上にしておく。

 

⇒開閉動作が安定します。

 

取っ手をバータイプにしておけば、握力が弱まっても開閉しやすい。

 

車椅子で直角に曲がれる開口寸法を確保しておきます。


●戸建ての場合、一階で生活が完結できないか検討します。 

 

●トイレには、あらかじめ手すりの下地を仕込んでおきます。

後悔するリフォーム例


●まだ必要がないのに手すりをつけてしまう

 

⇒将来どのような身体状況になるかわからないので、健康時に手すり設置は不要です。


●マニュアルを順守し過ぎる

 

⇒マニュアルを順守し過ぎた軽微な変更は、費用対効果が感じられないリフォームになる可能性が高い。

 

(例:車椅子移動のため、廊下幅を750から780へ変更する)


●根太張り工法のフローリング貼り替え

 

⇒床鳴りの発生や、将来的に湿気でフローリングが弱くなる可能性があります。

 

(取り合いなどに不都合がなければ)フルリフォームの機会に捨て貼り工法に変更しておくことをオススメします。