症状別バリアフリーリフォーム


認知症

・アルツハイマー型認知症

・レビー小体型認知症

・脳血管性認知症など

 

症状

・記憶障害

・見当識障害

・実行機能障害

・失禁、弄便

・徘徊など

 


ポイント

・介助者の負担軽減(介助スペースの確保など)

 

・高齢者であることに違いはないので通常のバリアフリーが基本

 

・失禁や不潔行為に対する掃除のしやすさ(多目的流し、パネル材の利用、畳や絨毯⇒フローリングなど)

 

・対象者が体で覚えている環境は認知症が進んでも生活しやすい環境である。逆に認知症が進んだ状態では対象者がその環境に馴染めない。家族も介護で手一杯で改修を考えられる状況にないので、最小限の改修にとどめる。

 

・入院中に改修をしてしまうと、帰ってきてから自宅と判断できない可能性があるため、対象者が暮らしながら(理解しながら)改修をおこなうことが基本。工事をしていることを対象者が認識しているほど、改修後に改修箇所を使いこなせることが多い。

 

・ADLの変化に関わるトイレや浴室は、早い段階での改修が望ましい。寝室近くのトイレ、多目的流しを検討する。

 

・変化への適応が難しいと思われる場合はあきらめることも大切。


車椅子

・脊髄損傷の場合

 

症状(損傷位置により障害レベルが違う)

・立位不可(下肢麻痺)

・握力がない

・安定座位が難しい

・尿意、便意はほぼ消失

・体温調整が難しい

・床ずれ(褥瘡)ができやすい

・排尿はバルーン、排便は摘便のことが多い

 


ポイント

・段差をなくす

 

・スイッチ類は通常より低く設置する

 

・扉は腕の力で開閉するため、引き戸&取っ手をバータイプとし、開口は広く。

 

・浴室は広い方が介助がしやすい。(福祉用具を利用して一人で入浴できる方もいる)

 

・キッチン、洗面化粧台は車椅子に座ったまま利用できる商品を選択する。

 

・トイレスペースを広くとれば自身でトイレに座れる方もいる。

 

・体温調整が難しいため浴室乾燥機を設置する。

 

・多目的流しがあればバルーンやカテーテルなど洗えるので便利。

 

・アレクサなど音声に反応する機械が利用しやすい。

 

・夜間はヘルパーが泊まることもあるため仮眠スペースがあれば便利。


パーキンソン病

・ドーパミンの減少により発症

 

症状

・振戦(手足が小刻みに震える)

・筋固縮(体がうまく動かせない)

・無動、寡動(動きがゆっくりになる)

・歩行障害(小刻み歩行、すり足歩行、前方突進歩行)

・姿勢反射障害(体が傾いた時に立て直せない、転びやすい)

・直角に曲がるのが非常に難しい

・最終的に車椅子が必要となる

 


ポイント

・活動期、軽介助期、重介助期があり、活動期のうちに重介助期を想定した改修を行う。

 

・転倒防止(手すり設置、段差解消)

 

・無動による動きの解除誘発を促す(一定の間隔でカラーテープを貼るなど)

 

・開き戸⇒引き戸へ変更(開閉時の姿勢安定)

 

・扉出入口に縦型手すり(開閉時の姿勢安定、高い段差の乗り越え)

 

・できるだけ1階で生活を完結できるようにする

 

・寝室近くにトイレ及び多目的流しを設置

 

・姿勢が安定しないためスロープは適さないが、車椅子になると必要になる。


リウマチ

・圧倒的に女性に多い

 

症状

・手指の力を使う動作ができない

・高い所、低い所に手が届かない

・長時間立っていられない

・階段や段差で関節に体重をかけると痛い

・すり足歩きになるので、わずかな段差でつまづきやすい

・便座からの立ち上がりが困難

・洗髪や体を洗う動作、浴槽での立ち座り、出入りが困難

 


ポイント

・段差の解消

 

・手すりは腕で支えられるように、丸柱ではなくフラットタイプ

 

・家事を座ってできる工夫

 

・レバー水栓や自動水栓へ交換

 

・建具取っ手はバータイプ、レバータイプ

 

・室内の温度環境を整える(寒さや高い湿度で痛みが増す)

 

・スロープは適さない(上りの時につま先を上げられない)

 

・自助具を利用する