お金をかけずに老後に備えた住まいをつくる方法

『老後に備えて住まいを準備したい』と思われる方も多いと思います。

 

お風呂やキッチンを交換するのも良いでしょう。

 

年を重ねるごとに大規模な工事は難しくなりますので。

 

ただお金をかけずにできることもあります。

 

①転倒防止対策

 

②安全対策

 

③ヒートショック対策

 

④在宅介護に備える

 

今回は老後の住まいに関わる4つのポイントと対策お伝えします。

 

①転倒防止対策

一般的に高齢になると骨がもろい状態になっているので、室内での転倒から骨折、入院につながる可能性が高くなっています。

 

そして入院中は体を動かすことが無くなり、そのまま在宅介護が必要状態になったり、認知症になる可能性も高くなります。

 

お金をかけずに転倒防止対策をする方法

 

・敷物を敷いている場合は周囲をテープで固定する

 

・動線上に不要な物が床に置いてある場合は廃棄する

 

・動線上に電気コードがはっている場合は壁に寄せてまとめる

 

・小さな段差がある場合はカラーテープを貼って目立たせる

 

介護用ルームシューズを履く

 

介護用ルームシューズはかかとがあり、滑り止めもあり、つま先がやや上向きの為、小さい段差でもつまづかないように設計されています。

 

このルームシューズを履く習慣を身に付ければ、滑りやすい床をリフォームする必要はありません。

 

②安全対策

普段何気なく使用しているモノでも目に見えないところで劣化していたり、いざという時に危険なモノがあったりします。

 

今のうちにチェックしておきましょう。

 

お金をかけずに安全対策をする方法

 

地震対策

 

・背の高い家具は(可能であれば)分割して腰高に据え置く

 

・背の高い家具の転倒防止対策を講じる

 

 

防犯対策

 

・インターホンをカメラ付きにする

 

・知らない番号からの電話には出ない

 

・近所付き合いを大事にする

 

 

火災対策

 

・タコ足配線を解消する

 

・古過ぎる家電製品を使用しない

 

・コンロが古い場合は、いっそのこと電気コンロに交換する

 

 

高所作業対策

 

・高い場所にある収納内を整理して高所作業が必要ないようにしておく

 

③ヒートショック対策

ヒートショックは、高齢者の3大事故《転倒・窒息・ヒートショック》の一つにあげられるくらい身近な事故となっています。

 

高齢になると温度の変化に合わせて血液の流れを調整する働きが衰えているためヒートショックが起きやすくなります。

 

お金をかけずにヒートショック対策をする方法

 

・脱衣所、トイレ内に暖房器具を置く

 

・お風呂を使用する前にお湯で浴室内を温めておく

 

・床がヒヤッとするタイルの場合はお風呂マットを敷く

 

・40℃程度のぬるめのお湯にする

 

・飲酒後に入浴しない

 

・入浴前に家族に声をかける

 

・入浴前に水分を摂る

 

④在宅介護に備える

在宅介護が必要になった時、食事・入浴・排泄の自立や上手なケアが介護される方のQOL(生活の質)向上につながります。

 

これらをできる限り自立してできる住まいに整備することによって、介護する方の負担も軽減します。

 

お金をかけずに在宅介護に備える方法

 

・脱衣所内、寝室内の不要なものを廃棄して介助時のスペースを確保しておく。

 

まとめ

老後の住まいに備える上で一番重要なことは、不要なものを廃棄して家の中をすっきりさせておき、介助スペースを確保しておくことです。

 

いわゆる断捨離です。

 

転倒防止や在宅介護に備える意味合いだけでなく、ご自身が亡くなった後に残された家族がモノの整理や処分に悩んだり時間をとられることもなくなります。

 

遺品整理の大変さを知るには、芸能人の松本明子さんの記事を検索して読んでみて下さい。

 

今回お伝えした内容はほとんどお金はかからないので、元気なうちに実践して下さいね!

 

ブログ作成者

昭和リフォーム代表

新井 太次郎

介護福祉士

 

リフォーム事業を運営する傍ら介護士として介護業界にも従事しています。施設、居宅の両方で勤務経験があり、認知症、身体障がい、自閉症など、様々な方の介護を経験しています。